• TOPページ
  • fukushimaさくらプロジェクトとは
  • 応援メッセージ
  • 植樹レポート
  • ならぬことはならぬ
  • 参加企業一覧
『鶴ヶ城の夜空に咲く“光の桜”』 (NHKエンタープライズ 森内チーフプロデューサー)
今回は「鶴ケ城プロジェクションマッピング はるか」の総合演出を手がけたNHKエンタープライズ 森内チーフプロデューサーに、イベントで投影された映像への想いを伺いました。
 
☆ 未来の‘はるか’をイメージして…
森内さんは、鶴ヶ城に投影する映像を作るために、まずは現地の取材から始めたといいます。
『今回の舞台となった鶴ヶ城は中世から様々な物語があり、会津若松に暮らしてきた人々の想いが交錯する場所と捉えていたので、その歴史を中心に地域文化のことを調べました。市役所や地元の方々から伺ったことを踏まえ、猪苗代湖や磐梯山の自然や、白鳥や黄連雀など生息するいきものを主人公にしたり、伝統工芸品の会津木綿の色合いをモチーフにしています。』
そして、映像のメインとなる後半部分では、鶴ヶ城に大輪の桜が咲き誇る様子を表現されたそうです。
『私にとっての桜は、「桜を見るのは今年で何回目かな?」と数えながら、1年1年の節目を教えてくれる時計のような存在です。今回のプロジェクションマッピングのハイライトには、<苗木の桜‘はるか’が、福島・東北の復興と共に育ち、10年後に大きく花開く>という未来の時間を意識したメッセージを込めました。』
 
☆ 鶴ヶ城を舞台に―
穏やかに福島への想いを語る森内さん。
『かねてから会津若松市や福島市に友人が多く、福島県のみなさんの考えを知る機会がありました。その中から福島県のみなさんへ役に立てることがないか、と常々考えていたこともあり、積極的にこのプロジェクトへ参加させていただきました。』これまでに何度となく大きなプロジェクションマッピングの経験を積んできた森内さんも、「このイベントは最後まで緊張で胸が一杯だった。」とお話になるように、大きなプレッシャーを抱えながらの現場だったそうです。『今回の映像は、ただ華やかに演出すれば良いというものではなく、‘はるか’に込められた未来へのメッセージを届けるものです。エンターテインメントとして満足いただくことと合わせて、観覧された皆様とそのメッセージを分ち合えるよう努めました。会場で子どもたちの笑顔や涙を流しながら眺めているお年寄りの姿を目の当たりにした際は、ホッとすると共に暖かい気持ちをいただくことができました。鶴ヶ城での経験は大変貴重なもので関係者を始めとした地元の皆様に心から感謝しております。』
 
☆ その場所にしかない感動を共有するプロジェクションマッピング
ところで、森内さんは近年何故、プロジェクションマッピングに取組んでいらっしゃるのでしょうか。
『私が子どもの頃はテレビがメディアの中心的な役割を担っていました。決まった時間にテレビの前に座り好きな番組に夢中になり、翌日にはその話題をクラスメイトと共有する。テレビ視聴にはそういった体験的な楽しさがありました。それは、私がテレビ局に入社したきっかけでもあります。しかし、現在では、録画機器やネットの発達により時間や場所を問わずにあらゆる番組へアクセスができるようになり、体験するメディアとしての存在感は少なくなっています。プロジェクションマッピングには、特定の場所と時間に多くの人々が「体験」を共有できる大きな可能性を感じています。』
更に、森内さんは、プロジェクションマッピングの秘訣も教えて下さいました。『私が、映像を作る上で常に心がけていることは、ストーリーを<因数分解>することです。因数分解は、数学用語で何らかのものを基本的な構成要素に整理しシンプルにすることですが、プロジェクションマッピングも同様に誰が見ても理解しやすい演出で構成するのがコツです。それにより子どもから年輩まで幅広い世代で感動を分ち合ってもらえると信じています。』
 
☆最後に「fukushimaさくらプロジェクト」にメッセージをお願いします
『「鶴ヶ城プロジェクションマッピング はるか」をご覧になられた多くの方々の想いが’‘はるか’の苗木に乗り、大きく広がることを願っています。また、今回は、安全上の配慮で会場にてご覧いただけない方が多くいらっしゃいましたので、次の機会があれば再度挑戦したいです。地域の方々や才能豊かなクリエイターと手を携えながら、このプロジェクターの光で描いた桜を日本中の会場で咲かせることになれば、それはとても素敵なことだと思っています。』  (Rie Kawahara)